Googleのインデックスが遅い原因は?サイト構成が同じでも差が出る理由とは?

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Googleのインデックスが遅い原因は?サイト構成が同じでも差が出る理由とは?

「うちのホームページが、なかなかGoogleにインデックスされない(検索結果に出てこない)」
こんなご相談をいただくことがあります。

公開後はすぐにSearchConsoleで送信しており、同じような構成のサイトなのに、一方はすぐにGoogle検索に表示されるようになり、もう一方はなかなかインデックスされない。
この違いはいったい何なのでしょうか?

今回は、実際にいただいたお問い合わせをもとに、実データを比較してわかったポイントを解説します。

コーディングで差がでる?Googleが認識しやすい対策とは?

お客様より次のようなご相談がありました。

鶴岡製作所(弊社)が制作したホームページと、他社にお願いしたホームページを比較すると、Googleにインデックスされるまでに大きな差がありました。
鶴岡製作所に依頼したホームページは数日で全ページインデックスされたのに対し、他社(複数)に依頼したホームページはインデックスされるまでに1ヶ月以上かかっています。
構成は大きく変わらないのですが、Googleにインデックスさせるための特別な施策を行っているのでしょうか?

結論から言うと、特別な裏技はありません。
ただし、弊社では、W3C準拠のコーディングやGoogle推奨の構造・ガイドラインに沿った正しい実装を徹底しています。

今回実際に比較してわかったポイントは次の通りです。

1)1ページあたりのデータ容量

Google推奨は15MB以内 → A社は弊社比の15倍・30MB超

まず注目したのは、1ページあたりのデータ容量です。

弊社A社B社
インデックス完了までの期間3日以内1ヶ月以上1ヶ月以上
1ページあたりの容量2MB30.6MB1~2MB

※1ページあたりの容量を確認するには「Pingdom」が便利です。
※Webサイトの全体ページ数や、ページ構成など、概ね同じような構成のサイトを比較しています。
※全体ページ数は概ね30~40ページ前後です。

弊社とB社に差はなかったのですが、A社の容量は15倍の違いが見られました。

1ページの容量はGoogleのクローラー(Googlebot)がページを読み込む負担に直結します。容量が大きいほど、クロールに時間がかかり、結果としてインデックスが遅れる傾向があります。

1ページあたりのデータ容量がGoogleインデックスに与える影響について

Googleの仕様として重要なポイントがあります。

Google公式情報によると、Googlebotはページの先頭15MBのみをクロール・インデックス対象とすると明記されています。

参考:Googlebot と 15 MB に関連する事項

つまり、1ページが30MBある場合、最初の15MB以降(後半15MB分)はGoogleに認識されません。
この仕様を踏まえると、後半に重要なコンテンツやSEOキーワードを配置している場合、それらはインデックスされない可能性が高いと推測できます。

容量が大きいと重要なコンテンツがインデックスされない可能性がある

容量の比較では、A社がGoogle推奨の2倍以上の容量であったことから、Webサイトの後半はGoogleが認識していない可能性が高いと思われ、インデックスまでの時間に影響があったのではないかと考えられます。

2)表示速度(LCP・FCP・TBT・Speed Index)

次に、容量と密接に関係するのが表示速度です。

指標弊社A社B社
インデックス完了までの期間3日以内1ヶ月以上1ヶ月以上
LCP
最初の最大画像が表示されるまでの時間
2.8秒17.3秒18.4秒
FCP
最初のコンテンツが表示されるまでの時間
1.7秒10.2 秒6.9秒
TBT
ページ全体の読み込み時間
170 ミリ秒220 ミリ秒2,620ミリ秒
Speed Index2.3秒10.1秒14.9秒
PageSpeed Insight91点50点26点

※計測はPageSpeed Insightで行いました。なお、計測値は環境や時間帯などで変動します。

LCP(Largest Contentful Paint)

理想は2.5秒未満 → A社・B社は15秒超

LCPは、ページ内で最も大きな要素(画像やテキスト)が表示されるまでの時間です。
一般的には、ファーストビューにあるメイン画像が対象になることが多いです。
今回の計測では、A社・B社ともに15秒を超えており、理想の2.5秒を大幅に上回る結果でした。体感としても「表示が遅い」と感じるレベルといえるでしょう。

FCP(First Contentful Paint)

理想は1.8秒以内 → A社は10.2秒・B社は6.9秒

FCPは、最初のコンテンツ(テキストや画像)が表示されるまでの時間を指します。
今回の比較では、A社は弊社の約6倍、B社は約4倍の時間がかかっていました。
最初の表示に10秒以上かかると、体感としてもユーザーは「遅い」と感じ、離脱率が高まる可能性があります。

TBT(Total Blocking Time)

理想は200ms(ミリ秒以内 → B社は10倍以上の2,620ms

TBTは、JavaScriptなどでページがブロックされる時間を指します。ユーザーがページを操作しようとしても反応しない状態で、ブロックされる時間が長いと操作性が悪化し、離脱率が高まります。
今回の計測では、B社は理想値の10倍以上を要していました。

Speed Index

理想は3.8秒以内 → A社B社ともに2倍以上の10秒超

Speed Indexは、ページ全体が視覚的に表示される速度を示す指標です。
5秒を超えるとGoogleに「遅い」と判断されます。
今回の計測では、A社B社ともに理想値の2倍以上、10秒を超えていました。

PageSpeed Insights

理想は90点以上 → A社は50点・B社は26点

PageSpeed Insightsは、Webページの表示速度やUX指標(Core Web Vitals)を分析し、前述のLCPやFCPなどを含め、総合スコアを数値で示すツールです。
スコアの目安は以下の通りです。

90以上で「良好」
50~89で「改善が必要」
0~49は「不良」

今回の計測では、特にB社が「不良」という結果でした。

表示速度が遅いとUXが悪化し、Google評価にも悪影響

B社は容量こそ最小でしたが、読み込み速度の各指標はGoogle推奨値を大幅に上回っており、項目によっては理想の10倍以上かかっていました。これらがインデックス完了までの時間に影響している可能性があります。

3)CMS

最後に、CMSの違いについても比較しました。
今回の検証では、STUDIOで構築したサイトはインデックスが遅い傾向が見られました。

弊社A社B社
インデックス完了までの期間3日以内1ヶ月以上1ヶ月以上
CMSWordPressWordPressSTUDIO

STUDIOで制作したサイトはB社だけでなく複数あり、いずれのサイトも1ページあたりの容量は軽いものの、ページ表示速度が遅い傾向があり、インデックス登録にも時間がかかっていました。

いくつか要因を検討してみました。

ボックス数増によるDOMの肥大化

STUDIOはデザインの自由度が高いことが特長のひとつでもありますが、1ページに大量のボックスを配置すると、DOMが肥大化し、読み込み時間が長くなります。STUDIOのボックスとは、テキストや画像などの要素をひとまとまりにする「箱(枠)」のようなもので、ページの要素が多いと、DOMツリーが大きくなり、ブラウザのレンダリングに時間がかかります。DOMが肥大化するとブラウザのHTML解析に時間がかかり、結果、読み込み速度が低下し、表示に時間を要します。
ただ、弊社とB社を比較するとDOMにさほど差はなく、今回のB社については影響が少ないようでした。

※DOMとは: Document Object Model(ドキュメント・オブジェクト・モデル) の略で、Webページの構造を表す仕組みです。
※レンダリングとは:ブラウザがHTML・CSS・JavaScriptなどのコードを解析し、実際に画面に表示するプロセスのことです。

Webフォントの読み込み

フォントの読み込みが、多少速度に影響しているようでした。
これはSTUDIOの問題に限りませんが、Webフォントを読み込むと、表示速度が遅くなる傾向があります。

JavaScriptやその他コードの解析・実行

B社の読み込みデータの内訳を詳しくみてみると、JavaScriptの実行や解析、その他コードの解析や実行に時間がかかっていることが分かりました。
これがB社独自のコードによるものなのか、STUDIO標準の実装で制御できない部分なのかは不明ですが、STUDIOで制作された複数のサイトで同様の傾向が見られたため、制作会社側では制御が難しい可能性も考えられます。

STUDIO公式も速度について言及

STUDIO公式のヘルプページには「Studio公開サイトの表示速度を向上させるヒント」というコンテンツがあり、表示速度改善のためのアドバイスが掲載されています。
STUDIOユーザーによる、表示速度に関する記事も多数公開されていました。
このようなコンテンツがあることから、STUDIOの表示速度に関して課題を感じているユーザーがいることが推測されます。

ノーコードでホームページを作成できるクラウド型CMSはメリットばかりではない?

STUDIOをはじめ、ノーコードでホームページを作成できるクラウド型サービスが数多く登場しています。今どきの洗練されたデザインテンプレートも豊富に揃っており、思い立ったらすぐに始められるうえ、無料で利用できるサービスも多いため、人気が高まっています。

コードが不要、サーバーを用意しなくてよい、などメリットもたくさんあると思いますが、パフォーマンス重視の場合、要件に応じて選択するのがよいでしょう。

GoogleMapにも要注意

今回のサイトでは該当していませんが、GoogleMapの読み込みも速度に影響します。
「SEOに良い」といった理由で安易にマップを埋め込むと、結果的にページの表示速度が遅くなり、本末転倒になることもあります。
Googleマップへのリンクを設置した方が、大きな地図やアプリで見やすく、使いやすい場合もあります。
UXの観点からも、最適な方法を検討しましょう。

なお、Googleマップの読み込みにはiframeが使用されますが、iframe自体は検索エンジンにほぼ評価されないため、単に埋め込むだけでは検索順位の向上にはつながりません。

まとめ

インデックス速度の差は、サイト構成だけでなく「読み込み速度」や「コーディング品質」が大きく影響します。
W3C準拠やGoogle推奨のコーディング、画像軽量化、不要スクリプト削減など、基本的な対策も重要です。

「なかなかインデックスされない」と感じたら、まずは「Pingdom」や「PageSpeed Insights」で状況を確認し、改善できるポイントを洗い出してみましょう。

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